使用木材
スプルス材(スプルース)
スプルス(スプルース)とは
マツ科トウヒ属の常緑針葉樹です。
一般的な呼び名として、米唐檜(べいとうひ)、北洋エゾ松、ホワイトウッドなどと呼ばれることが多いです。
呼び名の1つの米唐檜に「檜(ヒノキ)」の文字が入っていますが、檜とは関係がありません。日本にスプルス材を輸入した際に外見が檜に似ていたからだそうです。
スプルスは30種以上の種類があり、種類によって発育地域が異なることがあります。
また、大きく成長する樹木なので、とても大きい材が製材されていて、建築材や家具材としても使われます。
分布範囲
世界中に生育しており、北はシベリアから南はミャンマー付近と幅広いです。
日本でも、北は北海道から南は九州まで広く分布しています。
色
辺材、心材ともに白色や黄褐色で境界はほぼ同じ色のため見分けるのは難しいです。
特徴(メリット)
①水分、湿気に強い
耐水性が高いので、まな板や桶などの水回り製品にも使われます。
②加工がしやすい
マツ科の樹木から出る天然樹脂の松脂(まつやに)も少ないので、ベトベト感が無く、軽い木材ながらも弾力性もあるので加工がしやすいです。
③仕上がりが美しい
絹目の美しい光沢を持っており、表面を仕上げ、オイルやニスなどを塗るとさらに美しくなります。
④音響効果がある
音を響かせる特徴があるので、ギターなどの弦楽器に使われることも多いです。
特徴(デメリット)
①害虫被害に弱い