使用木材
チーク材
チークとは
クマツヅラ科チーク属の落葉広葉樹です。
世界三大名木の内の一つで、高級木材として重宝されています。世界三大名木の残り二つはウォールナットとマホガニーです。
耐久性、耐水性、耐腐食性が揃っていて、色合いが美しいです。高級家具や豪華客船などを造船する時に使用されています。
分布範囲
南アジアから東南アジアに多くあります。
色
辺材が淡黄褐色や黄白色、心材は暗金褐色や濃い黄金色をしており、少々似ている色をしているので境界が分かりずらいです。
特徴(メリット)
①耐久性が高い
木材そのものが堅いので大型家具などの耐久性が求められるもので使用されることが多いです。チーク材で作られた数十年物の家具がまだまだ現役で使われていることも珍しくありません。
②耐水性が高い
チーク材の内部にはタールという成分(油)が多く含まれており、それで水を弾く効果があります。船に使用されている理由は①②③の特徴が揃っているからです。
③耐腐食性がある
②の特徴の油分が多く含まれているので、酸化や水分での腐食にとても耐性があります。
また、テクトキシンという殺虫効果がある天然オイル成分も含まれており、それにより害虫からの被害も防ぐことができます。
④寸法が狂いにくい
堅く、水分にも強いので、時間が経っても寸法がほとんど狂いません
⑤高級感があって美しい
チーク材は艶感のあるキレイな黄金色をしていることと、経年変化によってさらに色が変わるという特徴もあります。屋内で利用されているものは、より濃厚な黄金色に、屋外で利用されているものは、銀色に変わります。
チーク材で作る家具は、高級家具として売られています。
特徴(デメリット)
①彫刻や掘削などの彫り加工には向かない
とても堅い木材となっています
②十分に乾燥させる必要がある
しっかり乾燥を行わないと、反ったり割れたりします。
③価格が高い
人気で供給量が少ないのでチークを使った家具などは値段が高いです。